世界遺産の一つである今帰仁城跡(なきじんじょうあと)は人気の観光スポット・美ら海水族館や古宇利島からもアクセスが良く、訪れたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
沖縄県内にはたくさんのグスク(沖縄での城の呼び方)があるのですが、その中でも随一の景観を誇り、見どころも多いところ。
今回は今帰仁城跡の料金や割引情報、所要時間や見どころ、そして沖縄県の桜の名所として知られている今帰仁城跡の桜の見ごろなどご紹介していきたいと思います。
今帰仁城跡とは
琉球王国は14世紀ごろ、本島北部地域を北山、中部地域を中山、南部地域を南山がそれぞれ支配していた三山鼎立の時代でした。
今帰仁城跡は、本島北部から奄美地方までを収めた北山の王城として14~15世紀に栄えた城跡です。
1416年、中山王の尚巴志によって滅ぼされ、北山としての歴史の幕を閉じることになりますが、北山敗北後も北部地域管理のための監守を設置し、監守の居城として利用されました。
監守が住まなくなってからは拝所として、県内から多くの参拝者が訪れています。
外郭を含めると7つの郭からなっており、全体の面積は首里城に匹敵する大きさで、沖縄県内のグスクでは大規模です。
世界遺産に登録され、平成18年には日本100名城にも認定されています。
今帰仁城跡の料金や詳細
【観覧料】
大人 400円
小中高生 300円
小学生未満 無料
※料金は今帰仁城跡と歴史文化センターの共通です。
【住所】国頭郡今帰仁村字今泊5101番地
【電話】0980-56-4400
【時間】
- 通常期(1~4、9~12月)8:00~18:00(最終入場17:30)
- 夏季期間(5~8月)8:00~19:00(最終入場18:30)
【定休日】年中無休
【駐車場】無料
今帰仁城跡の割引情報
通常料金は大人400円ですが、今帰仁城跡は割引料金で入場することができます。
<公式HPでの割引>
20%割引
大人 400円→320円
小中高生 300円→240円
今帰仁城跡公式HPでチケットを購入すると、20%OFFで入場することができます。
クレジットカードでオンライン購入ができ、入場するときは、スマートフォン画面を提示するだけ。
<割引券販売>
20%割引
大人 400円→320円
小中高生 300円→240円
- 道の駅許田やんばる物産センター
- リカリカワルミ~橋の駅~
- 今帰仁の駅 そ~れ
- 羽地の駅
- 古宇利島ふれあい広場
- 古宇利オーシャンタワー
- あいあいファーム
- ホテルオリオンモトブリゾート&スパ
- リゾートホテルベルパライソ
- ホテルマハイナウェルネスリゾートオキナワ
- ファミリーマート今帰仁仲尾次店
以上の取扱店で割引チケットを購入することができます。
特に「道の駅許田やんばる物産センター」は沖縄自動車道・許田IC近くにあり、那覇・恩納村エリアから向かう時には必ず通る場所にあります。
また、美ら海水族館や琉球村、おきなわワールド、ナゴパイナップルパークなど様々な観光施設の割引券が購入できますよ。
今帰仁城跡の見どころ
駐車場からまずはチケットブースへ向かいましょう。
赤瓦屋根の券売所があり、横にはトイレや売店があります。
今帰仁城跡は日陰がほとんどなく直射日光を浴びるので、飲み物は持参していたほうが良いです。
チケットを購入したら、さっそく入口へ。
券売所から入口(平朗門)までは徒歩5分ほど。
門の横でチケットを提示して入場です。
現在見る平朗門(本門)は昭和37年の琉球政府時代に修復されたものです。
門を進むと、石畳の道が続いていますが、両側に沖縄の桜(カンヒザクラ)が植えられていて、桜の時期(1月下旬~2月)には桜を楽しむことができます。
城跡にはいくつかの拝所がありますが、その中でも最も聖なる場所といわれている場所の一つが「ソイツギ(城内下之御嶽)」。
御嶽とは、沖縄でいう聖域のことで、神が宿るまたは来訪する場所という意味で、沖縄県内でも最高位とされているのが有名な「斎場御嶽(せいふぁうたき)」なんです。
ここは祭祀のときに今帰仁ノロ(神女)が五穀豊穣を祈願する場所です。
大庭(ウーミャ)には、正殿、北殿、南殿があったとされますが、跡形もありません。
そして、最も神聖な場所とされる「ウーチバル(城内上之御嶽)」は今帰仁グスクの守護神として崇められる拝所で、城内の女官によって子孫繁栄、国家安泰、五穀豊穣を祈願したと伝えられているそうです。
その先に進んだ主郭には、「今帰仁里主所火の神」という建物があります。
沖縄では台所に家庭を守るとされる火の神(ヒヌカン)を祀る風習があるのですが、これは第二尚氏時代の北山監守一族の火の神が祀られているそうです。
横には大きな木があり、不思議な雰囲気でした。
そして、今帰仁城跡からは美しい景色を望むことができます。
石垣と真っ青な海を観ることができ、絶好の撮影スポットですね。
冬の沖縄は空の青が薄いので、海と空が一体となったような写真になりました。
遮るものがなにもないので、大パノラマが楽しめます。
今帰仁城跡の桜は見ごろはいつ?
今帰仁城跡では毎年1月下旬~2月上旬に桜祭りが開催されいます。
沖縄の桜は「カンヒザクラ」という種類で、真っピンク花が特徴的。
梅に近いようなイメージで、色鮮やか。
私が行ったのは、2019年1月29日。
この年は桜の開花が例年より遅かったのですが、1月下旬で4~5分咲きほど。
今帰仁城跡のブログによれば、2/4で7分咲きだそうです。
2019年の桜祭りが1/26(土)~2/11(月)の期間なので、桜祭り後半のほうが綺麗に見れそうですね~。
桜祭り期間中はライトアップも行われ夜桜と普段とは違った幻想的な城跡が見られます。
今帰仁城跡観光の所要時間は?
今帰仁城跡は首里城と同じくらいの規模とのこと。
意外と広くて階段も多いのですが、ささ~っと見学して約1時間ほどかかります。
体力がいるのでゆっくり歩いて休憩しながら・・・だと1時間半ほどかかるかもしれません。
ささ~っと見るなら、今帰仁城跡の観光だけで1時間くらい、併設していて今帰仁城跡から出土した陶磁器などの資料が展示されている今帰仁村歴史文化センターも合わせると1時間半ほどかかると思います。
段差のある階段も多く、石畳で歩きづらい場所も多いので、歩きやすいスニーカーがおすすめです。
今帰仁城跡の駐車場は?
今帰仁城跡の駐車場は無料です。
320台収容できる大きな駐車場なので、停められないことはないでしょう。
第1駐車場から第4駐車場までありますが、一番近いのは第2駐車場。
身障者用駐車場もこちらです。
本部・美ら海水族館方面から入ると第1駐車場はチケット売り場を過ぎたところにあるので、ご注意を。
私は第1駐車場の場所がわからずに第3駐車場に停めましたが、遠いので・・・。
体力温存したい方は駐車場の場所、要チェックです!!
今帰仁城跡近くの観光スポットは?
美ら海水族館
<今帰仁城跡から車で約15分>
今帰仁城跡と併せて遊べるスポットといえば・・・
美ら海水族館!!!
言わずと知れた人気観光スポットの一つです。
大きな水槽のなかをジンベエザメやマンタ、さかな達が一緒に泳ぐ姿は他では観ることのできない光景です。
イルカショーやウミガメ館など無料施設も充実していて、沖縄旅行では絶対に行くべき場所の一つですよ。
備瀬のフクギ並木
<今帰仁城跡から車で約10分>
フクギとは、沖縄で昔から防風林として使われている木で、備瀬地区はこのフクギ並木が見られる癒しスポットです。
美ら海水族館から車で5分ほどの場所にあり、アクセスしやすいのも魅力。
近くには美しい海もあり、海と森両方を楽しめる場所です。
フクギ並木の中は静寂に包まれ、風の音や鳥の声などがよく聞こえるくらい自然に包まれていて癒されます。
沖縄本島では珍しい、サイクリングや水牛車観光もできるんですよ!
【参考記事】備瀬のフクギ並木の所要時間や行き方や駐車場、カフェは?
まとめ
- 今帰仁城跡は割引チケットあり!スマホで前売り購入か、道の駅許田での購入がおすすめ。
- 見学の所要時間は1時間ほど。
- 高台にあるので眼下には海と森の大パノラマが広がっていて最高の景色が楽しめる
- 駐車場は無料。第1~第4駐車場まであります
- 1月~2月には桜が楽しめ、桜祭り期間中のライトアップもおすすめです