波照間島は一般人が行くことのできる最南端の離島です。
「日本で一番美しいビーチ」に選ばれた「ニシ浜」は、宝石のような美しさから「波照間ブルー」とも呼ばれていて、八重山屈指の美しさを誇ります。
その波照間ブルーを一目見ようと、日本人だけではなく外国人も含め、多くの観光客が訪れています。
ただ、波照間島は航空機の定期便が就航しておらず、行くには石垣島からの高速船とカーフェリーしかありません。
波照間島へのアクセスと欠航率についても書いてますので参考にしてください。
参考記事⇒波照間島行きの船は船酔いする?欠航率はどのくらい?
波照間島は「八重山諸島」ですが、30分前後で行くことのできる「西表島」や「小浜島」、「竹富島」とは違い、小型の高速船で60~80分、大型の高速船であれば約100分と他の離島とは離れた場所にありますので、なかなか気軽に行くことができません。
そのため、せっかく行くのであれば、ベストシーズンに行きたい!!と思いますよね。
そこで今回は、沖縄県民で波照間島にも訪れたことのある私が、波照間島に行くのにおすすめの時期をご紹介していきたいと思います。
一番に考えるべきは船の欠航率!
波照間島での観光を考える前に、一番に考えるべきは波照間島へのアクセスについてなんです。
というのも、波照間島は、欠航率が高い航路として知られているんです。
八重山諸島の他の島(小浜島や黒島、西表島)などは他の島と近い距離にあるので、島自体の波消し効果によって波を打ち消してくれるんです。
しかし波照間島はぽつんと1島だけ離れた場所にあり、外洋に出るため、揺れが強いんです!
以前、船の乗客が大きな揺れによって怪我をしたことがあり、それからというもの船を出すのに慎重にもなっているようです。
そのため、冬場になると半数以上が欠航になることも!!
個人的に気になり、どのくらい欠航するのか、調べてみました。
一部欠航 | 全便欠航 | |
1月 | 12日 | 2日 |
2月 | 14日 | 0日 |
3月 | 4日 | 1日 |
4月 | 2日 | 0日 |
5月 | 1日 | 0日 |
6月 | 0日 | 4日 |
7月 | 2日 | 3日 |
8月 | 4日 | 5日 |
9月 | 3日 | 4日 |
10月 | 12日 | 10日 |
11月 | 13日 | 14日 |
12月 | 15日 | 3日 |
石垣島から波照間島へは1日に3~4便船が出ているのですが、そのうちいずれかが欠航したのを「一部欠航」、全便欠航したのを「全便欠航」としてみました。
これを見ると、冬場がどれほど欠航率が高いのかがわかるかと思います。
また、8・9月も欠航率が高いですが、これは台風の影響です。
台風が接近していると、2~3日船が一切出ないということもあり得ますので、この時期の旅行は注意が必要です。
4~7月の間は海は穏やかで、欠航率が低いんですよね。
この時期は台風が接近してくることもほとんどないので、安心できます。
ですので、波照間島へ行ける確率・スケジュール通りに帰ることができる確率が高いのは4~7月の間といえます。
シュノーケル・海水浴メインなら6月中旬~7月中旬
シュノーケリングや海水浴など、海遊びメインで波照間島を訪れるなら、おすすめなのは6月中旬~7月中旬頃です。
沖縄の梅雨明けは例年6月中旬~下旬頃。
それまでは日陰だと少し肌寒いこともある沖縄ですが、梅雨明け後からは一気に夏模様になり、海でも「ちょっと寒い・・・」なんてこともなくなります。
7月下旬から夏休みに入ると、一気に観光客が増えますし、旅行代金が高くなるので、それ以前の7月中旬までがおすすめのシーズンです。
観光メインなら4月~5月上旬がおすすめ!
海は見るだけ!波照間島観光がメインという場合は、4月~5月上旬(ゴールデンウィークを除く)がおすすめです。
沖縄の梅雨入りはゴールデンウィーク明け~5月中旬頃で、この頃からは雨の日が増えます。
波照間島観光はレンタサイクルやレンタバイクが一般的なので、雨が降るとなかなか大変です。
また、梅雨が明けてしまうと一気に夏真っ只中の気温と強烈な日差しですぐに体力が奪われてしまいます。
4月~5月上旬でも既に各地で海開きが始まっていて暑い日も多いですが、それでも真夏に比べると涼しくて観光には快適なシーズンです。
星空観察なら4~6月がおすすめ!
波照間島は全88星座のうち、84の星座を見ることができ、星空観察するには絶好の島なんです。
また、「南十字星」を見ることもできるんです!南十字星は日本では沖縄でしか見ることができず、さらに南の方に位置する波照間島や小浜島あたりでないとなかなか観測することは難しいんです。
南十字星は12~6月の間に観測することができますが、4月下旬~6月上旬であれば19:30頃~22:30頃の早い時間帯に観測できるので、この時期が南十字星を観測するのにベストシーズンといえます。
島内には「星空観測タワー」があり星のプロたちが星空ガイドをしてくれるので、4月下旬~6月上旬であれば南十字星を一緒に観察できるチャンスでもあります。
7月中旬~10月頃をおすすめしない理由
7月中旬頃~10月頃はおすすめしません。
その理由は、ずばり、台風です。
毎年6~11個くらいの数の台風が沖縄に接近するのですが、台風が集中するのが7月~10月です。
こればっかりは運で、台風が来なければピッカピカの太陽の下、観光や海水浴を楽しめるかもしれませんが、もし台風に当たってしまうと最悪です。
晴れていても波は高くなり船は揺れますし、欠航の場合もあり2~3日船が出ないということもしばしば。
また、直撃してしまった場合は停電もありえますので、クーラーの効かない部屋でずっと缶詰という状態も考えられます。
沖縄本島や石垣島であれば栄えているので安心ですが、波照間島は民宿しかなくスーパーなどもありませんので、それはもう大変だと思いますよ。
また、この時期は旅行代金も高くなりますし、観光客も多い時期なのでそういった意味でもあまりおすすめはしません。
まとめ
波照間島のベストシーズンを考えてみましたがいかがだったでしょうか。
旅の目的によって若干おすすめ時期は変わってきますが、私のおすすめの時期は4月~7月上旬ごろです。
船の欠航率が低いこと、まだ涼しい時期でもあり観光しやすいこと、海に入れるシーズンであること、南十字星が見られ星空観察に適していること、比較的旅行代金が安いことが理由です。
なかなか簡単に行くことができない波照間島だと思うので、ぜひこのベストシーズンを狙って最高の思い出を作ってほしいです。